吾が道 一を以て之を貫く
この言葉は孔子とその弟子との問答を集録した「論語」にあります。
「吾が道 一を以て之を貫く」は簡単に言うと、貫き通すという意味ですが、
孔子はこの「一」とは「忠恕」だと教えます。
「忠恕」とは真心を尽くして人を思いやることです。孔子は一生を貫き通したのは忠恕の心だと言われました。
「貫く」という言葉に注目しがちですが「一」も大切です。
「一」とは宗教や教育、芸術では基本原理を意味することがあります。
仏教で、この「一」は、お釈迦様の示す「仏心」です。
お釈迦様の教えを信じ、貫き通すことが「一を以て之を貫く」です。
また、時宗宗祖一遍上人が貫き通したのは六字名号「南無阿弥陀仏」です。