諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸仏教
「諸々の悪いことをしないで、諸々の善いことを行い自のこころを浄めること、これが諸々の仏の教えである。」
この言葉は「七仏通戒偈」です。
中国の詩人である白楽天はインドから伝わった仏教がどんなものであるかに関心を持っていました。そこで、著名な僧侶である道林のところへ出かけて、
「仏教とは何なのか、私にもわかるように簡単に教えて欲しい」と尋ねました。
道林は、しばらく考えたのち、諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸仏教(諸々の悪をなさず、諸々の善いことを行い、自ら心を浄める、是れ諸仏の教えなり)と説きました。
それを聞いた白楽天は「悪いことをしないで善いことをする、そんな簡単なことが仏教なのか、そのくらいのことであれば子供でもできるではないか」と答えたという逸話が伝わっています。
「悪いことをしないで善いことを行う」あたりまえの事ではありますが、実践し行動することはなかなか難しいことではないでしょうか。
日々の生活の中で心がけ、行動しましょう。