少欲知足

  少欲知足  ~ 足りることを知る ~           

現代は、物が豊かで、欲しいものはすぐに手に入る時代です。

「少欲知足」とは「欲は少なく足りることを知る」ということです。

欲を少なく、満足することを知っている人は心穏やかに過ごせますが、満足することを知らない人は、満たされることがなく、心が貧しくなってしまいます。

欲しいものを求めると、また次から次に欲が出てきて、心が満たされることがありません。

「足ることを知る」と、小さな事でも喜びを感じることができ、自然と笑顔が増え、こころが豊かになることと思います。

私たちは「満足することを知ること」が大切です。

小さな事でも喜びを感じる気持ちを大切にしましょう。

きっと心が満たされるはずです。

仏説無量寿経の一節にこの言葉があります。

不著色声香味触法。

忍力成就、不計衆苦。

少欲知足、無染恚癡。

三昧常寂、智慧無礙

貪りの心と怒りの心、人に害を与えようとする心を起こさない。また、そういう思いを起こさない。

すべての感覚、ものごとに執着せず、何事も耐え忍び、多くの苦るしみにもとらわれない。

欲は少なく足ることを知り、貪りと怒り、愚かさから離れている。

そしていつも静かに心を落ちつけて、なにもさまたげのない智慧を持ち、偽りの心はまったくないのである。